授業紹介・ゼミ活動

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和泉ゼミ

和泉ゼミ 2020年度卒業研究要旨

2021/03/19

2020年度卒業研究要旨リンク集
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女子の理系学部生を増加させるための施策提案

 日本では女性理系人材の育成を積極的に行っており、2020年の女性研究者比率は16.6%で過去最多となった。しかし、他国と比較するとその数値は低く、いまだ「理系=男性」という文化的背景やステレオタイプが根強く残っており、女子の理系分野での活躍は難しいとされている。本研究では、理系分野に興味を持つ女子生徒を増加させるためには小学生段階からの理系教育が重要だと考え、小学生時代の文理選好を調査するとともに、生徒が理系学部に入学するためにはどのような施策があれば良いかを理系学科に在学する学生を対象に調査し、当事者の視点から施策を提案する。

女子学生が判断するキレイ顔の要因-2011年調査と比較して-

 顔は人を認識する上で一番目印になるものであり、顔の魅力に対する意識を高くすることは、実社会での対人関係へ良い影響を及ぼすといえる。そこで本研究では、キレイ顔の規定要因を、女子大学生を対象とした調査から明らかにし、メーキャップでどの部分をどのようにすればキレイ顔に近づけるのかを示す。その後、2011年に実施された類似研究と比較することで、10年前と現在の女子大生が判断するキレイ顔の要因に差異は見られるのかを検証する。

映画における性的マイノリティの表象-若年層女性の性的マイノリティの視点から-

 近年、LGBTQという言葉や概念が広く知れ渡っていく中で、性的マイノリティのメディアでの露出も以前と比べ盛んになってきている。しかしながら、性的マイノリティに関するメディアの表象には、女性が不可視化されているといった問題がある。そこで、本論文では、若年層女性の性的マイノリティの視点から表象のあり方について、主に若年層に消費される映画を対象にした映像分析と、当事者へのヒアリング調査の結果から考察し、映画における性的マイノリティの表象についてのこれからのあるべき姿について提示することを目的とする。

若年層の神社参拝増加のためのInstagramを活用した実証研究

 日本人にとって身近な存在である神社では、過疎地域を中心に神社存続危機などの問題が起きており、各神社では参拝のきっかけをつくるさまざまな取り組みが行われている。他方、2019年にPBLとして廣田神社の「若年層への知名度が低い」という課題を解決するため、新たな授与品の製作を行った。Instagramで授与品のPRを行ったが、若年層への効果が見られなかった。そこで本研究では、若年層を対象としたInstagramにおける効果的なPR方法を研究し、再度、神社をケースとしてその効果を検証することで、神社に興味を持ってもらう手段としてInstagramを活用することの有効性を明らかにした。

市民祭りによる若者の地元定着率増加の可能性の検討

 現在、若者の人口流出や地域コミュニティの希薄化といった社会問題は、地域の存続を脅かしている。本研究では、社会問題の緩和のために、地域コミュニティを醸成する要素がある市民祭りに焦点を当てた。若者を対象とした調査では、地域コミュニティや愛着が定住意思と相関があることが判明した。しかし、定住意思と実際に定住することは等関係ではなく、地元定着できない要因として就職に関する問題があることがわかった。そこで、「地域コミュニティ」と「キャリア」の2つの要素を取り入れた市民祭りの提案を行った。

高級感を感じさせる商品色の世代間比較

 消費者が商品を購入するとき、商品のパッケージデザインは購買意思決定を行う上で大きく関与する事がわかっている。そして、商品パッケージの見た目の高級感は、入手意欲とギフト性にプラスの影響を与えることも示唆されている。そこで本研究では、特に消費行動の異なる「バブル世代」と「ゆとり世代」の商品に対する意識・経験により、「高級感」を感じる配色に世代差がみられるのか比較検討した。

ミュージカル 登場人物の性格と歌唱曲の音域・調性の関係性-小池修一郎演出作品をケースとして-

 多くのミュージカルでは、登場人物が歌う楽曲によってストーリーが展開されている。作曲家は、脚本から登場人物の性格を把握し、演出したい人物像に沿って作曲していく。つまり、楽曲は登場人物の性格を演出する要素であるといえる。本研究では、演出家の小池修一郎演出作品をケースとして、楽曲の音域・調性に着目し、これらと登場人物の性格との関係性を調査することで、大規模な商業ミュージカルへの出演を目指す若手俳優にとって歌稽古の基準を提案することを目的とした。

若者に対する新たなウェディングスタイルの提案

 近年、ウェディングスタイルは多様化しており、「ナシ婚」というスタイルが増加傾向にある。晩婚化やウェディングスタイルの多様化により、結婚式への「こだわり」が強い人が増えている。一方、少子化や未婚化により婚姻組数は減少傾向にあり、経済的問題・時間的問題を要因として、挙式を諦める人が多い。そこで本研究では、若年女性を中心に多様なウェディングスタイルへの意識を調査することで、今後、受け入れられるであろう各種要因に適した新たなウェディングスタイルを検討し提案する。

メンバーカラーが及ぼすファンへの影響-ファッションの変遷と消費行動の観点から-

 グループ活動を行う多くのアイドルには個々にイメージカラーが設定されており、これを「メンバーカラー」という。さまざまな場面で活用されているメンバーカラーは、応援しているファンに対しても影響を及ぼしているのではないかと考えた。本研究では、ジャニーズファンとももいろクローバーZファンを対象としたアンケート調査から、メンバーカラーがファンのファッションと消費行動に与える影響を明らかにした。また、その影響の度合いは男性アイドルファンと女性アイドルファン間でどのような差があるのかを比較検討した。

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