授業紹介・ゼミ活動
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株本ゼミ
株本ゼミ 2020年度卒業研究要旨
2020年度卒業研究要旨リンク集
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美容整形手術の公表
今日、美容整形手術を受ける人が増え、美容整形手術を受けたことをカミングアウトする人も多くなってきている。本研究では美容整形手術がなぜ行われ、どのようにして広まってきたのかについて文献調査すると共に、美容整形手術に関してSNSで発信している人に対する聞き取り調査を行い、美容整形手術に対する意識がどのように変化してきているのかを明らかにした。
プロパージーンズの普及とエコとの関わり方
現在、ジーンズは老若男女を問わず、多くの人に親しまれており、特にユニクロがジーンズを発売したことにより、女性からの需要が高い傾向にある。その一方、ビンテージジーンズに対する女性の関心はそれほど高くない。そこで本研究では、女性のビンテージジーンズに対する関心に焦点を当て、アパレル産業とエコの関係はどうあるべきかを明らかにした。
過去と現在の性風俗-「貧困」という変わらない背景-
「売春」は世界最古の職業の一つと言われており、日本の始まりは室町時代であると言われている。本研究では、日本の「売春」に関する先行研究を中心に江戸時代以降、現在に至るまでの売春の歴史を調査し、身売りが日常的に行なわれていた江戸時代とは異なり、文化的に成熟し、生活水準も高いと考えられる現代においてもなお、「売春」が存在し続けている最大の理由は、「貧困問題」が根底にあることを明らかにした。
女児向けアニメから見るかわいい文化とフェミニズム
日本では1966年に放送された『魔法使いサリー』を契機にして、『プリキュアシリーズ』など現在に至るまで様々な女児向けアニメが放映されている。女児向けアニメが視聴者に伝えようとするメッセージは、時代と共に変化してきている。本研究では日本の女児向けアニメで示された女性像をもとに日本の「かわいい」を調査することで、日本人のフェミニズム観を解明すると共に、日本人にとってフェミニズムがどうあるべきかを明らかにした。
ギャンブル依存症の視点からみたゲーム依存症
現在、私たちの身の回りには家庭用ゲーム機に加え、オンラインゲームやスマホゲームなど、多種多様なものが存在している。その結果、オンラインゲームやスマホゲームに依存する者が急増し、WHOがゲーム依存症を認定し、身体への悪影響を指摘するまでになった。本研究ではゲーム依存症と類似した症状があるギャンブル依存症の視点を加え、プレイヤー自身だけでなく、ゲームを作る会社側にも依存させてしまう原因があることを明らかにした。
人工知能の発達が人類に与える影響と将来性
近年、インターネットが登場したことで「ローカルな人と人の関係」で完結していた社会システムが「人と機械の関係」にまで広がった。技術革新により、人工知能(AI)やロボットを事業に活用した企業が増えてきている。本研究では、インターネットが世界を狭めグローバルに繋がった時代に、人工知能に価値を「奪われる人」と、人工知能で価値を「生み出す人」は出てくるのか、労働が代替される職業や減る職業、これから伸びる職業について明らかにした。
オタクの浪費行動に伴う愛
本研究の目的は浪費のようであるが愛のある「オタク」の消費行動の真相を解明することである。先行研究では、彼らの浪費行動や金銭の使い道、コミュニティの在り方などが明確にされているがなぜ終わらない浪費につながるのか明らかにされていない。そこで「オタク」の浪費を芸術消費の観点から着目し、拘りゆえに起こる様々な感情を分析して浪費に至るまでの理由を解明した。答えの鍵は企業側の特別なマーケティングと消費側のメディアの多さ、感情にアプローチされていることにあった。魅力溢れるコンテンツに繋がる秘訣を両者の視点から読み解き、浪費につながるプロセスを見出した。
日本人の思考様式と国際社会
田浦武雄は「歴史観と日本人の思考様式」で、ドイツが自国に対する隣国の不信解消に努力し、戦争責任の告白、改革の道を示したことを日本は学ぶべきであること、そして、日本人には長い物には巻かれろといった思考様式を改善する必要があることを指摘している。本研究では、田浦の主張の矛盾を指摘すると共に、長い物には巻かれろという思考を以てしても国際社会で受け入れられる可能性があるということを明らかにした。
サイレント映画が生んだ新しいメディア
本研究では、「音の空間」に焦点を当てて、音がなかった「サイレント映画」時代から音の挿入がされた「トーキー映画」時代への変遷を分析し、音がもたらす効果や影響、映画における音の必要性を解明したた。さらにトーキー移行期についてチャールズ・チャップリンに焦点を当てトーキー映画がサイレント映画から生まれた新しいメディアであることを明らかにした。
近代フランスのファッションスタイル-民衆層の不易なスタイルを流行と捉えることができるか-
本研究では、近代フランスにおいて上流階級から発信されるファッションスタイルが民衆層にまで行き渡っていたのか調査し、人口の大半を占める民衆層のファッションスタイルに大きな変化はないが、風紀上・公衆衛生上危険があった古着から、新品を着用できるようになり、機能面では発展を続けていたことを明らかにした。
香料製品の日本での普及
日本の香料製品は、平安時代に用いられていた薫物や香木が起源といわれている。その後、西洋から香水文化が伝わり、日本でも独自の香水が製造されるようになった。しかし、欧米と比較すると、化粧品に占める香料製品の割合は小さく、大きな市場に成長していない。本研究では、日本人に根付いた習慣や香料に対する意識から、その原因を明らかにした。