授業紹介・ゼミ活動

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大森ゼミ

大森ゼミ 2020年度卒業研究要旨

2021/03/19

2020年度卒業研究要旨リンク集
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 ミクロ視点で見る子育て女性の就業-芦屋市における質的調査から- 

 日本では性別役割分業を前提としたジェンダー規範がある。昔に比べ薄まりつつあるが現在も根強くその認識が残っている。本論文では、日本の女性の仕事と子育てを芦屋市という地域に限定し主婦の現状を詳細に分析する。また、世界的に男女平等が先進しているスウェーデンの先行研究をもとに分析結果を考察する。

 東日本大震災時のソーシャルメディア活用による地域コミュニティと社会変化 

 東日本大震災ではテレビやマスメディアからの情報伝達手段が崩壊し、ソーシャルメディアがあらゆる形で活用された。本論文では、東日本大震災時のソーシャルメディアが地域コミュニティにおける活動に与えた影響を明らかにする。これらの知見をもとに「Album5.0」の提案の再検討を行う。

 大阪狭山市における郷土料理伝承のための食育の取り組み 

 近年日本では、郷土料理や地域の行事食の伝承力が弱まっており、食文化が途絶えてしまうことが懸念されている。これらの伝承のためには食育が有効であるとされている。本論文では大阪狭山市が2012年度と2018年度に行ったアンケート調査結果を比較し、大阪狭山市での郷土料理の伝承と食育の取り組みについて考察する。

 労働力状態の地図化による芦屋市女性の就業状況の考察 

 日本の労働力人口を増加させるためには女性の労働参画の促進が近道となっている。しかし、結婚や出産などのライフイベントによって、継続して働くことが難しい女性が多いことが現実である。本論文では、兵庫県芦屋市の女性の労働力状態がどのような状態にあるのか、地図化により全体像をうかびあがらせて、どのような課題が潜むのかを考察する。

 百貨店の歴史的視点からみる女性の働き方の変容 

 日本に百貨店という業態が誕生して100年以上の歴史が重ねられてきた。百貨店は誕生当初から消費社会の基軸をなした文化装置として人々に信頼され憧れの存在であった。また職業婦人と呼ばれる働く女性が誕生し、女性の働き方に大きな変化をもたらしていた。当時消費社会の最先端にあった百貨店で、女性たちはどのような働き方をし、それが過去にはどのように捉えられていたのかを百貨店の歴史的背景から考察していく。

 観光のまなざしを視点とする里山資本主義の考察 

 地域の文化資源は地域住民ではなく、ときに外部者によって再発見される。本論文では、ジョン・アーリの『観光のまなざし』に基づいて、国内における地域活性化の事例を取り上げ、誰のどのような視点によって地域の文化資源が再発見されるのかを明らかにする。また、金銭に依存しない「里山資本主義」を実践した地域の事例より、外部者が地域活性化に与える影響を考察する。

 女性労働者のキャリア形成と就業継続に関する課題と展望 

 日本では女性は結婚や出産などのライフイベントで退職するという認識があり、キャリア形成に行き詰って退職するという考えは限定的である。本論文では、女性のキャリア形成のしにくさが就業継続を困難にしているとし、女性労働者側の視点、企業の人的資源管理をする側の視点と双方向から分析し、整理していく。また、兵庫県芦屋市・神戸市の中学生以下の子どもを持つ母親におこなった調査結果も併せて考察する。

 インターンシップと新卒者離職率の相関 

 就職活動の状況や方法は年によって変化している。最近では就職活動を行う学生の多くがインターンシップに参加している。インターンシップは、就職活動の問題である新卒者の早期離職を防止する効果が期待されている。本論文では、インターンシップの変遷を整理し、新卒者離職率との相関について考察する。

 フードサービス業界で働く非正規雇用の職務満足に関する考察 

 従業員の約8割をパート・アルバイトで占めるフードサービス業界では、長年人手不足や離職率の高さが課題とされている。その理由の一つに職場と求職者のマッチングがうまくいっていないことがあげられる。そこで本論文では、フードサービス業界を支えている若者に焦点を当て、離職につながるとされている職務満足感に着目して考察していく。

 在日外国人の「日本語能力の不足」問題と新たな情報提供の在り方 

 第二次世界大戦後、在日外国人の数は増加の一途を辿っている。しかし彼らの中には「日本語能力の不足」が原因で職に就けなかったり、災害時の情報取得ができず「災害弱者」となる者もいる。そこで本論文では在日外国人の言語問題という視点から考察し、労働や教育体制、情報行動の変化を明らかにするとともに、新たな情報提供サービスの在り方について考察する。

 学歴と女性の進学動機の相関 

 4年制大学の進学率は増減を繰り返し、ようやく男女ともに就学率50%を超した。現代は大学全入時代と呼ばれているほど大学進学が当たり前のものとなっている。そこで人々は何を求めて学歴を獲得するのかについて、教育拡大の歴史、学歴に関する既存研究を調査整理し大学進学動機に焦点を当てて考察する。

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