授業紹介・ゼミ活動
PBL
和泉ゼミ
和泉ゼミ 2017年度卒業研究要旨
1日目 2月3日(土)
丹田ゼミ/肥後ゼミ/天野ゼミ/和泉ゼミ/尾関ゼミ
2日目 2月5日(月)
丸山ゼミ/赤岡ゼミ/福井ゼミ/太田ゼミ/井上ゼミ
3日目 2月6日(火)
大森ゼミ/株本ゼミ/藤本第二ゼミ/藤本ゼミ/中村ゼミ
やめられない、とまらない、衝動買い?!
近年、消費行動は良いか悪いかという判断基準よりも、好きか嫌いかという感性に基づく判断基準によって行われる傾向がある。本研究では所得が少ないであろう若者の衝動買い行動について心理要因と環境要因の双方から明らかにすることを目的とし、女子大学生とその比較対象となるOL世代を被験者として調査を行った。貯金をしている女子大学生は約7割、貯金額を少ないと感じている女子大学生は約8.5割いるという結果が得られたが、約7.5割の女子大学生が衝動買いをしているという結果も得られた。背景として女子大学生が親の庇護下にあるなどの環境要因が考えられる。これらの結果を含め、その他アンケート調査による結果から女子大学生の衝動買い行動について、なぜ衝動買いをするのかを明らかにする。
スマートフォンとSNSの普及から読み解く若者言葉
近頃メディアで話題に上がる「若者言葉」には、インターネットを介して文字で会話をする中で生まれた言葉であるという共通点を見出したことから、現在の若者言葉はスマートフォンとSNSの普及から影響を受けているのではないかと考えた。本研究の目的は、現在の女子大学生に使用されている若者言葉を、スマートフォンとSNS普及の観点からどのような影響を受けているか具体的事例から実証することである。女子大学生が使用している若者言葉についてアンケート調査をした結果、「わろた」や「〇〇み」などインターネットスラングを起源とする言葉が使用されており、文字でのコミュニケーションで生まれた言葉が口頭での使用へ変化していることが明らかとなった。これによりスマートフォンとSNSの普及による若者言葉への影響について実証することができた。
解消! 友人との気まずさ
ある新聞記事によると、多くの若者が気まずさを解消できず悩み「コミュニケーション障害」になっているようだ。そこで若者である女子大学生を対象に、その気まずさ事情を明白にするため、気まずさを感じた経験と気まずさの解消方法について調査した。すると、女子大学生の約半数が「友人」との間で気まずさを感じていた。しかし「友人」の範囲とその判断基準は人によって異なるため、「友人」の判断基準と気まずさについてさらに調査した。結果、「会話を交わす頻度」が多く、「気軽に何でも話せる人」を「友人」だと判断していることが明らかになった。また、気まずさを感じるであろう17パターンの対象を設定し、その詳細を分析した。これらのことから、友人度合いを上げることで気まずさを解消するという方法を導き出した。
イマドキ女子大学生の下着事情―勝負下着は誰のため?―
本研究は、勝負下着を着用する際に意識する対象として「自分自身」「同性の友人」「異性の友人」「好きな異性」「恋人」「その他」の6項目を設定し、対象別の勝負下着を分析したものである。予備調査として女子大学生の普段下着と勝負下着の着用に対する現状を把握するためのアンケート調査を実施した結果、色や柄に偏りがあることがわかった。本調査では質問の幅を広げてこだわり度合いを調査し、「色」「デザイン」「ブランド」は普段下着と勝負下着で差があることが分かった。一方、「価格」「つけ心地」「素材」に対するこだわりに差はみられなかった。特に、普段下着は「つけ心地」、勝負下着は「デザイン」に強いこだわりがみられた。
女子大学生にとっての「いいね」事情
2017年の新語・流行語大賞に「インスタ映え」がノミネートされるなど、若者にとってSNSは一つの文化である。本研究において、「いいね」は承認欲求を満たすものであると仮定し、女子大学生のSNS「いいね」事情を調査した。その結果、SNSの「いいね」は、9割の人が貰えると嬉しいと回答し、半数以上が認められたと感じていた。しかしながら、単純に良いと思って「いいね」をする以外に、”見たサイン”、”お返し(義理)”という回答も目立ち、「いいね」は受け取る側と送る側で認識にズレがあることがわかった。また、一般的に他者承認されない人は、他の場での承認を求める傾向があるが、褒められ経験の有無と「いいね」の嬉しさの評価の関係は、他者承認の経験がある人ほど「いいね」を嬉しく感じるという結果となった。
女性の名前の未来予測
近年、子どもの名前は多様化し、個性的な名前が増えてきている。個性的な名前とは「頻度が相対的に低く一般的でない名前」と定義する。本研究では、女子大学生が将来、子ども(女の子)を産んだ場合、どのような名づけを行うか、その意識から未来の名前予測を行うことを目的とした。その結果、名前には由来と音の響きを重視する人が多かった。音の響きを重視するのは、音から決める名付け方が主流になってきているからだと考えられる。調査結果を踏まえ、グローバル社会となってきた現在、上品でおしとやかな女性をイメージさせる、日本らしさ溢れる名前に魅力を感じる人が多いと考えた。そこで、これから増えそうな名前として、和を感じさせる日本らしい漢字が入った名前を提案する。
女子大学生に特化したグルメサイトにおける利便性の研究
女子大学生は、既存のグルメサイトに対する不満点を多く感じている。一方、近年では「インスタ映え」が流行語大賞の年間大賞に選ばれるなどInstagramの注目度は高く、Instagramから飲食店の情報を収集している女子大学生も多くいる。本研究では、既存のグルメサイトの問題点を改善し、新しいグルメサイトの提案をしていく。既存のサービスで女子大学生のグルメサイトの利用状況に関するアンケート調査では、「Tastime」の使用調査を行うとともに、女子大学生の外食とSNSの関係について調査した。「Tastime」の使用調査では約8割の女子大学生が使用してみたいと回答した。しかし、口コミや評価の項目が欲しいなどの改善点も挙げられたため、これらの結果をもとに「Tastime」の制作者に新しい機能を追加したサービスとして女子大学生に特化した利便性の高いグルメサイトの改善案を提案した。