授業紹介・ゼミ活動

PBL

赤岡ゼミ

赤岡ゼミ 2018年度卒業研究要旨

2019/03/20

1日目 2月4日(月)
福井ゼミ丹田ゼミ太田ゼミ赤岡ゼミ丸山ゼミ
2日目 2月5日(火)
中村ゼミ株本ゼミ天野ゼミ和泉ゼミ肥後ゼミ
3日目 2月6日(水)
大森ゼミ井上ゼミ藤本ゼミ尾関ゼミ

 

外国人をターゲットとした奈良市の観光マーケティング ―京都市と比較して―

 かつて日本の中心地として栄えた奈良は、豊かな歴史や自然と共に歩んできた。特に県庁所在地である奈良市は、東大寺や春日大社、そして1,000頭を超える野生の鹿が生息する奈良公園など、多くの観光資源をもつ奈良を代表する観光都市である。近年では海外からの人気も高まり、外国人観光客数は年々増加している。しかし、奈良県での訪日外国人の平均宿泊数は全国最下位、滞在時間の短さとそれに伴う観光消費額の低さが問題となっている。そこで、同じ歴史のある観光都市「京都」と比較することによって、奈良の改善すべき課題が見えてきた。その課題を解決するために、訪日外国人をターゲットとした奈良と京都のイメージ及び日本での行動に関するアンケート調査を行った。この分析結果を踏まえたうえで、奈良を「拠点となる観光地」にするべく、京都との差別化を図り、京都には無い奈良の新たな魅力の発信を行うための、2つのマーケティング戦略を提案する。

Jリーグを活性化するには―プロ野球と比較して―

 日本で「人気なスポーツは?」と尋ねると、サッカーや野球と答える人は多くいる。これらは、日本の人気2大スポーツといっても過言ではない。日本でサッカーというスポーツは、ワールドカップでの日本代表の活躍や、日本人選手の海外リーグでの活躍により注目度があがっている。それにも関わらず、Jリーグの注目度はサッカー人気と比例するものではないと感じる。Jリーグは、メディアの露出がプロ野球に比べると少ない。スポーツ自体の特性もあり、仕方がないことも多い。サッカーの特性を理解し、どのようにすれば注目されるのかを考えた。日本で長い間プロスポーツとして成功してきたプロ野球とJリーグを比較し、Jリーグの問題点を明らかにした。そして、ワールドカップ期間中のように、国内サッカーへの関心が高まるものにするため、①地域愛、②スタジアム、③新規参入層の3つのマーケティング戦略の提案を行う。

女子大生のご褒美消費―現代の消費行動に着目して―

 現状の消費について考えてみると、若者の消費離れが問題として挙げられる。モノが充足し、人々にモノが行き渡るようになった現代は「モノ余り」を通り越し、「モノ離れ」の時代とさえいわれている。このような時代を生きる若者たちは、消費に対して消極的であり、モノの保有率も低下している。しかしそのような中でも、SNSに影響を受けた消費やご褒美消費は若者の中で行われており、今後も市場発展の余地があると考えた。そこで先ほど述べた消費離れの現状を解決するために、ご褒美消費に着目した。ご褒美消費とは、頑張った自分や頑張る前の自分にご褒美を与える消費行動の一種のことである。例えば大きな仕事をやり終えた後に、外食や洋服を、頑張ったご褒美として購入したり、勉強後にスイーツを購入したりする消費行動のことである。このようなご褒美消費が実際にどのように行われているかをアンケート調査などから把握し、ご褒美消費に着目した消費活性化のための提案を行う。

今日的な家族関係におけるライブ市場の発展

 数々のエンターテインメント業界の市場はトキ消費の増加に伴い発展を遂げている。中でもライブ・エンターテインメントの市場規模は年々拡大しており、10年で2000億円を超える成長がみられた。だが、全ての項目でライブ市場が伸びているわけではない。特に動員数に至っては成長が小さく、新規顧客があまりいない事がうかがえる。そこで、今後市場が伸び悩んだ際、新規開拓を行える状態にかえるため、現代の家族関係を踏まえたライフスタイルの変化に着目した。現代は核家族ともいわれており、家族の距離感が近い友達家族が多く存在する。今日的な家族関係だからこそできるマーケティングとして、SNSを日ごろから活用する子供世代に親世代へ向けて自らが発信者として行動してもらい、ライブに対してのイメージをプラスに変えてもらう。そして今後伸び悩むであろうライブ市場の成長から維持までの貢献を目的とするライブ業界においての新しいマーケティングの提案を行う。

キャラクターグッズ需要拡大へ向けての提案~取り巻く環境とコレクションの変化~

 昔から美術品・骨董品・書物などを収集する“コレクション”文化が存在する。近年ではキャラクターの缶バッチ、文具、ぬいぐるみなどを総称して“グッズ”といい、ジャンルを問わず様々な物がコレクションされる時代となった。様々なコレクションの中でも女性におけるキャラクターグッズのコレクションは、その人の心理状況や取り巻く環境によって左右されているのではないだろうか。小学生・中学生・高校生の頃は筆記用具や生活用品までもキャラクターグッズで統一し、持ち歩く人も多くいたが、大学生になる頃には使用している人はほとんど見かけなくなった。このように過去にコレクションをしていたが、年齢が高くなるにつれてキャラクターグッズを持たない傾向になるのではないか、またコレクションをしなくなるのではないかと考えた。成長するにつれてキャラクターグッズのコレクションを止めてしまう女性の特徴を踏まえた上で、企業にとってキャラクターグッズが売れにくくなるという課題を解決するための提案を行う。

神戸ブランドを活用した観光マーケティング~滞在型都市を目指して~

 神戸ブランドを活用し、神戸を滞在型都市にするための観光マーケティング戦略について述べる。本論文での神戸とは神戸市全域を対象地域とする。神戸は六甲山や南京町、有馬温泉など多くの観光資源があるため、観光客がたくさんいるイメージがある。しかし、実際に神戸を訪れてみると大阪・京都と比べて、特に訪日外国人観光客を見かけない。そこで、神戸の観光産業に着目することにした。神戸には大きな2つの課題がある。1つ目は、神戸の宿泊客数が約3割と少ないことから、滞在時間が短いという課題が挙げられる。2つ目は、神戸は日本人観光客・訪日外国人観光客ともに、神戸へ訪れるにあたって、大阪・京都の“ついで”というコースが定着しているという課題が挙げられる。この課題を解決するため、神戸ブランドの1つでもある「六甲山」を活用した「夜のテーマパーク」を提案していく。

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