授業紹介・ゼミ活動
PBL
天野ゼミ
天野ゼミ 2018年度卒業研究要旨
1日目 2月4日(月)
福井ゼミ/丹田ゼミ/太田ゼミ/赤岡ゼミ/丸山ゼミ
2日目 2月5日(火)
中村ゼミ/株本ゼミ/天野ゼミ/和泉ゼミ/肥後ゼミ
3日目 2月6日(水)
大森ゼミ/井上ゼミ/藤本ゼミ/尾関ゼミ
生物などの見え方を体験できるシステムの試作
地球上にはさまざまな眼を持つ生物が存在し、物の見え方は生物によって異なる。本研究では、さまざまな生物などの眼を通して物を見ることができるシステムの制作を試みた。具体的には、個別に生物を選択し、画像を指定すると、その生物の眼を通して見ることができる形式の画像に切り替わる手法を採用する。なお、プロトタイプの実装には、HTMLとCSSおよびJavaScriptを用いた。
調理に特化したサウンドライブラリの開発
本研究では、食育などのコンテンツで使用されることを意図した調理の音を多数採集し、サウンドライブラリとして実現した。具体的には、バイノーラルマイク等を使用して、調理の音を立体的に採集するとともに、音声編集ソフトを用いた加工を施すことで、よりリアリティーを感じることができる調理音のサウンドライブラリに仕上げた。さらに、この活用例として弁当店の音声CMを作成した。
「ContextFreeArt」の簡易な利用を可能にするユーザインタフェースの開発
「ContextFreeArt」は簡易なプログラムでアート作品を思わせる、ユニークな絵を再帰的に描く事のできるソフトウェアである。しかし、その独特な文法は初心者にとって直感的な理解が難しく、日本語の情報も少ないという問題がある。本研究では、HTMLとJavaScriptを用いて「ContextFreeArt」の簡易な利用を可能にするグラフィカルユーザインタフェースの開発を行った。
複数の音楽ジャンルをミックスした音楽に関する考察
音楽のジャンルは数千種類も存在すると言われ、既存のジャンルを掛け合わせることで新しいジャンルの音楽が生み出される。本研究では、一般的によく知られている5つの音楽ジャンルの曲を楽器ごとに分解し、その組み換えを行うことで新しいジャンルの曲を実験的に制作した。さらに、この実験を通して、違和感のない新しい音楽ジャンルについて考察した。
CSS3によるスリットアニメーションを支援するWebサイトの構築
スリットアニメーションとは、静止画の上に縞模様のシートをスライドさせることで実現されるアニメーションである。しかし、その作成には手間がかかり、取り組みにくい印象を受ける。本研究では、あらかじめスリットシートを複数用意し、そのスライド方式も制御できるWebサイトを構築することで、誰もが容易にスリットアニメーションを楽しめるようにすることを目指した。
日本独特の感性や情感を表現する記法の提案
日本語には、漢字・平仮名・片仮名という文字表現があり、日本語はその他の多くの言語よりも高い表現能力を有していると言える。それでもなお、「わび」「さび」など日本の文化に独特な感性や情感を表現するには十分とは言えない。このため、本研究では、日本語の文字表現に独自のフォントを導入し、さらにフォントでは表現できない情報をオリジナルな記法により表現する手法を提案する。
Voxelによる立体表現のためのCSSライブラリの開発
Voxelとは体積の要素であり、立体の表現に用いられる最小の単位である。このようなVoxelにもとづく立体表現の手法はマインクラフトなどの著名なゲームにも採用されており、そのシンプルかつ柔軟な表現能力が注目を集めている.本研究では、HTMLとCSSのみを用いることで、それほどプログラミング言語の技能を持たないユーザでもVoxelによる立体表現が可能となるライブラリを開発した。
円筒形フォグスクリーンの試作と360度プロジェクションマッピングの実験
360度全方位の動画像等がYouTubeなどでも見られるようになってきた。しかし、大多数のユーザはパソコンの平面ディスプレイでこうしたコンテンツを見ている。本研究は360度全方位のコンテンツを自然に楽しむことを目的とする。具体的には、フォグマシンを用いて円筒形のフォグスクリーンを試作し、これに3台のプロジェクターを用いて3方向から360度のコンテンツを投影する実験を行った。
照明による音楽の表現に関する研究
本研究では、ライブやコンサートなどの演出装置であるムービングライトを用いて音楽を表現する手法について探求した。具体的には、電子楽器による演奏データをリアルタイムに解析し、音程などの情報をもとにムービングライトの照射位置や色などを制御するプログラムを開発した。本研究により、照明装置の動作として音楽を視覚的に楽しめるほか、演奏者自身による照明の演出が可能になる。
「Structure Synth」の簡易な利用を可能にするユーザインタフェースの開発
「Structure Synth」は簡易なプログラムにより複雑な3次元構造のグラフィックス作品を再帰的に描画できるソフトウェアである。しかし、その独特な文法は初心者にとって直感的な理解が難しいという問題がある。本研究では、プログラミングに不慣れなユーザでも「Structure Synth」を使った3DCG作品の制作を可能とするグラフィカルユーザインタフェースの設計・開発に取り組んだ。
身体の動作にもとづく楽器不要な演奏支援システムの開発
音楽を奏でるには、楽器自体はもちろん知識や技能などが必要となり、それが音楽への道を遠ざけることも少なくない。本研究では、音楽に興味を持たせ、楽器演奏への道を拓くことを目指して、知識も経験もない初心者のための演奏支援システムを試作した。具体的には、モーションセンサーのKinectを利用することで、身体の動作により音を鳴らすことができる簡易システムを開発した。
楽曲の雰囲気を表現するための記法の提案
音楽の記譜法については古来よりさまざまな方式が提案されている。しかし、その多くが音の高さや時系列的な音の並びを表現するにとどまっている。本研究では、各曲がもつ雰囲気に焦点を当て、これを表現する記法を新たに提案する。本研究により、これまでは実際に演奏しなければ分からなかった曲の雰囲気を、楽譜からダイレクトに感じ取ることができるようになる。