授業紹介・ゼミ活動
PBL
福井ゼミ
福井ゼミ 2018年度卒業研究要旨
1日目 2月4日(月)
福井ゼミ/丹田ゼミ/太田ゼミ/赤岡ゼミ/丸山ゼミ
2日目 2月5日(火)
中村ゼミ/株本ゼミ/天野ゼミ/和泉ゼミ/肥後ゼミ
3日目 2月6日(水)
大森ゼミ/井上ゼミ/藤本ゼミ/尾関ゼミ
グラフ理論による3次元迷路の自動生成
現在テレビやインターネット、映画、ゲームなど、様々な場所で3次元グラフィックスを目にするようになり、身近に感じる存在となった。
武庫川女子大学生活環境学部情報メディア学科福井研究室の平成26年度卒業論文において、Java3Dによる2次元立体迷路制作の研究がなされた。この研究はJava3Dとグラフ理論を応用した2次元迷路であり、2次元の迷路アルゴリズムで使われている。私たちはこの研究の2次元の迷路アルゴリズムに興味を持ち、これを3次元の迷路アルゴリズムに拡張することをテーマに研究を進めた。この研究の目的は2次元迷路から3次元迷路に拡張することにより、空間認識能力を高めることやゲーム性への可能性を探ることである。
武庫川女子大学中央キャンパスVR
近年、VRコンテンツが次々と登場し、VRの一般的認知度が急速に拡大している。最近ではスマートフォンとGoogleCardboardによって手軽にVR体験ができる技術もある。そこで私たちは、キャンパス紹介にこのVR技術を使えば、多くの人が手軽に大学の様子をつかめるのではないかと考え、パソコンやスマートフォンのWebブラウザで見ることができる武庫川女子大学中央キャンパスVRを制作した。本研究では360°画像を取り入れ、学院公式のキャンパスVRに比べて、施設内観の紹介を中心に仕上げた。本学の学生23人に評価してもらったところ、約8割が「臨場感があり、大学の様子がつかめた」と高評価を得た。しかし、VR操作や画面の見やすさに問題点もあり、今後の課題としたい。
LINE BOTによる武庫女周辺 飲食店情報サービス
私たちは、武庫川女子大学周辺の飲食店でどこにどんな飲食店があるのかをよく知らない。また、調べるにも手間がかかる。その際に、身近なスマートフォンを使って武庫川女子大学周辺の飲食店を手軽に検索できれば良いと考えた。スマートフォンで使うSNSの中でも利用率が高いLINEに着目した。LINEで武庫川女子大学周辺の飲食店検索アカウントを制作し、グルメサイト「食べログ」と関連付けをしたものを開発した。実際に本学の学生にも利用してもらい、その感想を元に、デザインやジャンルを改善した。今後は、より多くの本学の学生や来訪者の方にも活用していただきたい。
ウェアラブルデバイスの認知と普及
近年身近になりつつある装着型コンピュータとしてウェラブルデバイスが注目されている。ウェラブルデバイスは小型軽量であり商品の購入、バイタル記録、スマートフォン連動など非常に便利な機能を持ち、今後、約2億万台が出荷され更に成長が期待される分野であるが、日本では世界の先進国に比べて認知率、普及率がともに低いと言われている。
今回、国内での認知率、普及率を調査し、代表的なウェラブルデバイスを体験談と共に報告する事で認知率の向上と普及率上昇を目的とする。世界の先進国でウェラブルデバイスの認知率が70〜90%であるのに対し日本は48.9%と低値である。また、日本国内でもウェラブルデバイスを知らない・わからない人が42.4%を占めている。
調査の結果、国内の認知率、普及率の低さにはプライバシー保護やファッション性などの心理的要因と、バッテリーの稼働時間やサイズなどの技術的要因が関与していると分かった。キャッシュレス化も推進されており、発展市場であるウェラブルデバイスの認知、普及の向上が必要と考えられる。
認知率、普及率の向上には全世代にわかりやすく、使用しやすいデバイスが必要である。
倶利伽羅峠観光客増加に向けたQRによる動画連動ポスターの試み
石川県の観光地と聞くとどこを思い浮かべるであろう。近年、北陸新幹線金沢開業やメディア露出増加等の影響を受け、“観光地としての石川県”は、より一層発展を遂げている。しかし、兼六園や21世紀美術館など全国に名を轟かせる観光地がある一方、石川県には秘境な観光地も数多く存在する。
本研究では、石川県津幡町に位置し、平成最後の年に開山1300年記念を迎えた「倶利伽羅峠」を活性化するため、動画案内と連動したQR搭載ポスター制作に取り組んだ。このQRコードによる動画連動ポスターは、不特定多数の人々の視覚に情報を訴えることができる宣伝方法と考える。また、従来のポスターとの逸脱・区別化を図ることができるのではないか。実際、アンケート調査を行い、QRによる動画視聴が観光客誘引に効果的であるかを調べ、検討した。
人工知能の将来性
近年ブームが起こりつつある人工知能について、人工知能の歴史、それを経た現在の状況、人工知能に対する人間の危機感について触れながら人工知能について掘り下げ、人工知能の未来について考えた。
人工知能には身体がないため生物に備わる身体を保とうとする本能がない。そのため将来的に人類の脳のような人工知能が開発されても、「人工知能によって人間の存在自体が危うくなる」というようなことはないと考えられる。しかし現在ある人間の職が人工知能に取って代わられる可能性があるのも確かである。
そこで、人間と人工知能が分業して成り立つ世界を提案する。