授業紹介・ゼミ活動

PBL

和泉ゼミ

和泉ゼミ 2018年度卒業研究要旨

2019/03/20

1日目 2月4日(月)
福井ゼミ丹田ゼミ太田ゼミ赤岡ゼミ丸山ゼミ
2日目 2月5日(火)
中村ゼミ株本ゼミ天野ゼミ和泉ゼミ肥後ゼミ
3日目 2月6日(水)
大森ゼミ井上ゼミ藤本ゼミ尾関ゼミ

 

学生の歩きスマホ・自転車スマホの現状に見る現代の社会と対策

 近年、スマートフォンが普及し、あらゆるところでスマートフォンを使用している人を見かけるようになった。それにより、歩きスマホ・自転車スマホが原因の事故のニュースが多く取り上げられている。本研究では、学生の歩きスマホ・自転車スマホの意識と実際の行動を調べ、なぜこれらを行ってしまうのかを明らかにした上で改善策を提案する。10代から20代の学生を被験者としてアンケート調査を行った結果から、歩きスマホ・自転車スマホは危険だと認識していながらも行ってしまう人が男女ともにほぼ100%であった。これらの結果を含め、その他調査結果から、学生が歩きスマホ・自転車スマホを行ってしまう根本的な原因を明らかにし、対策を提案する。

小学生のおしゃれ意識 ―2つの時代を比較して―

 近年、メディアで小学生のおしゃれや化粧について取り上げられているのをよく目にするようになった。そこで本研究では、現代の小学生のほうが現在大学生である学生の小学生時代と比べ、おしゃれに対する意識が高くなっていると考え、「メイク」「ヘアアレンジ」「ファッション」の3項目について調査した。その結果、「ヘアアレンジ」「ファッション」は、大学生の小学生時代より今の小学生のほうが意識をしている割合が高く、おしゃれに興味を持ち始める時期は現代の大学生が小学生だったころと比べると早くなっていた。一方で、「メイク」に関しては変化がなかった。これらの結果を踏まえ、なぜ現代の小学生はおしゃれに対する意識が10年前より高くなっているのかを考察した。

ダイエットへの意識間違っていませんか? ―女子大学生の理想の体型と食生活の改善―

 日本の若者女性は、非肥満体型でありながら肥満体型だと考え、現在の体型よりも「痩せたい」と思う傾向にある人が多い。実際は、若者女性においては、BMI値が18以下の「痩せ型体型」の割合が増加傾向にある。それは、テレビや雑誌などのマスメディアで、モデルやタレントなどの痩せ型体型を賛美する風潮や他人からの評価を気にする気質が影響していると考えられる。しかし、日本の若者女性が憧れる痩せ型体型は、世界から見ると「痩せすぎ」「病気的」と思われがちな体型である。一方で、若者女性の食形態は、「主食、副食の区別のない食事」「主食がなく副食のみ」というアンバランスな食形態が形成され始めている。誤った食生活を続けることで、不健康状態に陥ってしまう人もいる。そこで本研究では、女子大学生の理想の体型と現在の食生活について調査し、正しい食生活を提案する。

テレビ視聴の変化 ―今後のテレビ指標の捉え方―

 近年、「若者のテレビ離れ」という言葉をよく耳にするようになった。インターネット環境が普及し、テレビ視聴以外の娯楽が増加したことにより、テレビ視聴の断片化が起きている。これにより、従来のような「視聴率」だけではテレビ離れの現状を把握することはできない。また、放送と同時に感想や実況がSNSに投稿され、視聴の目安にもなっている「視聴熱」は、「視聴率」とはまた違った新たなテレビ指標である。そこで本研究では、女子大学生のテレビ・インターネット動画・動画配信サービスの利用度、テレビ指標の捉え方などを調査し、これからのテレビ指標の捉え方の変化を考察することを目的とする。各種調査の結果、忙しい女子大学生はリアルタイムでテレビ番組を見ず、録画や動画配信サービスを利用するため、「視聴率が低い=人気番組でない」という等式が成り立たないことが分かった。

ソロアイドルの減少 ―アイドルの時代変遷とファン心理―

 昭和から平成にかけて、「山口百恵」や「松田聖子」のような“ソロ”で活躍するアイドルは減少し、「AKB48」や「モーニング娘。」のような“グループ”で活躍するアイドルの活躍が目立つ。ソロアイドルが減少した理由は、世間がソロアイドルを必要としなくなったからなのであろうか。 “単推し” という言葉があるように、グループの中で特定のメンバーを応援するファンもいる。そのようなファンは、グループの中の“1人”のアイドルに夢中になっているのである。そこで本研究では、ソロアイドルが減少したきっかけや原因を解明することを目的とした。実際に、アイドルファンを被験者としてアイドルに対する意識をアンケート調査した結果から、ソロアイドルの減少とファン心理の関係性を考察した。

女子大学生がハイブランド品に持つ価値観の変化 ―ハイブランド品に対するイメージから―

 ここ数年、ハイブランド品を所持している女子大学生が減少しているように感じる。その背景には、現在の女子大学生がハイブランド品に持つ価値観が以前とは変化しているからであると考える。そこで、現在の女子大学生の資金の使途、ハイブランド品に対するイメージを調査し、ハイブランド品に対する価値観を研究した。アンケート調査の結果、ハイブランド品を所持している人は全体の45%、所持していない人は55%であり、所持していない人の中で欲しいと回答した人は55%という結果になった。また、現在の女子大学生がハイブランドとして想起するブランドは「シャネル」「ルイ・ヴィトン」「グッチ」「コーチ」「エルメス」が上位5ブランドであった。これらを踏まえ、現在の女子大学生がハイブランド品を所持する意義を明らかにした。

農産物直売所における商品紹介カードの影響 ―「農協市場館 六甲のめぐみ」を事例として―

 2000年以降、「安心・安全・低価格・新鮮」が魅力の農産物直売所が世間から注目を浴びている。しかし、著者自身が農産物直売所へ訪れた際、売り場の商品を見ると「商品名・生産者名・価格・バーコード」が記されたシンプルなラベルが貼られた野菜が並んでおり、一見同じような商品が混在しているように見え、個々に商品が目立ちにくい印象を感じた。もっと消費者に商品を手に取ってもらうには、商品のラベルにデザインに工夫を加えれば良いのではないかと感じた。そこで本研究では、「農協市場館 六甲のめぐみ」に協力していただき、実際に「効能」「レシピ」「新鮮」をテーマとした3種類のデザインの「商品紹介カード」を作成し、どのデザインが最も売れ行きが良くなるのかを検証した。その結果、デザインを加えたカードはデザインがない状態よりも売れ行きが良く、デザインの中でも「レシピ」を載せたものが最も効果的であることがわかった。

 

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