授業紹介・ゼミ活動

PBL

丹田ゼミ

丹田ゼミ 2018年度卒業研究要旨

2019/03/20

1日目 2月4日(月)
福井ゼミ丹田ゼミ太田ゼミ赤岡ゼミ丸山ゼミ
2日目 2月5日(火)
中村ゼミ株本ゼミ天野ゼミ和泉ゼミ肥後ゼミ
3日目 2月6日(水)
大森ゼミ井上ゼミ藤本ゼミ尾関ゼミ

 

デジタルファッションショー『万葉集』

 私たちは、「ファッションが言葉を必要としないノンバーバルコミュニケーションであり、情報発信のツールであることを証明する」研究をしているゼミナールです。
 さらに、昨年の「ファッションは情報発信ツールの役割を果たすか」というテーマを引き継いだ研究を、MDFPTとは別に個人で行いました。衣装の製作者が意図したイメージと、衣装を見た第三者が受け取ったイメージが一致していればファッションは情報発信ツールの役割を果たすと考え、官能調査をし、その検証を行いました。その結果、90%以上の一致性が見られファッションは情報発信の役目を果たしていることがわかりました。
 「私たちの体験をみんなに知ってもらう」というユーザーエクスペリエンスを目的とし、以下の3つの広報活動を行いました。

 【SNS】
 ファッションショーを企画したときから自分たちの体験を知ってもらうために、インスタグラムを活用し私たちの活動風景を発信しました。

 【ARつきパンフレット】
 観客がショー終了後に再度作品の世界観を感じられるように、それぞれの担当歌と解釈文を掲載し、さらにスマートフォンをかざすとデジタルクローズが画面上に浮かび上がるARが体験できるパンフレットを制作しました。このパンフレットはファッションショーの当日や学内で行われた企業交流会などで配布しました。

 【映像投影】
 解釈したイメージを書で表し、書を通してそれぞれの力強さや繊細さを表現しました。そして、ステージ上の屏風に投影することでさらに和歌の世界観を伝えられるようにしました。

 今年のプロジェクトは、テーマを『万葉集』に決定しました。万葉集の「万」は「万人」を意味し、貴族から名もなき者まであらゆる人々の和歌が残されています。他の和歌集に見られない豊かな人間性が垣間見える和歌集です。

 ・消息を通じて問い交わすことで主として男女の恋を詠みあう「相聞歌」
 ・棺を曳く時の歌であり死者を悼み、哀傷する「挽歌」
 ・宮廷関係の歌、旅で詠んだ歌、自然や四季をめでた歌などである「雑歌」

 以上の3チームに分かれ、一人一首ずつ担当することにしました。歌の解釈は本来の解釈ではなく、私たちが万人の一員として、時代を超え詠み継がれてきた和歌を現代の言葉で解釈しました。各自の歌の解釈とイメージマッピングをもとにデザイン画を描き、デジタルクローズ(3DCGで製作する衣装)・リアルクローズ(実際に布を使用し製作する衣装)の製作を行いました。本番が終わってからは、CGやショー本番の映像やスタジオ写真などを用いたブルーレイ、活動記録を掲載したブックの作成を行いました。

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