授業紹介・ゼミ活動
PBL
肥後ゼミ
肥後ゼミ 2019年度卒業研究要旨
2019年度卒業研究要旨リンク集
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光を使った空間演出~ダブルダッチサークルのプロモーションビデオ制作~
本研究は、変幻自在である「光」の特性を効果的に用いた映像作品である。パフォーマンスを引き立たせるため、ライティング技術を駆使して空間演出を行う。また、自然光を活かした屋外空間でも撮影を行い、屋内外2種の光の空間を融合させた映像にすることで、ダブルダッチ本来の魅力とダブルダッチサークルの魅力の両方が伝わるプロモーションビデオを目指す。
小児病棟に入院する子供たちに向けた映像投影~病室の窓に魔法がかかる~
本研究は、小児科に入院する子供たちを対象とした映像作品である。遊び盛りの小児科患者の子供たちが楽しめるようなコンテンツ制作を行う。病室の窓に模したスクリーンを用い、楽しませるだけでなく、唯一病室から見える窓の映像が非現実的に変化していくことで、子供の想像力を掻き立てるような映像を目指す。
斜視のための立体視映像の制作
現在、立体視映像を用いた映画やテーマパークが巷に溢れている。それら映像のほぼ全てが両眼立体視という視差現象を想定して作られているが、日本人の2~3%が発症しているとされる斜視は、両眼視機能に異常が起こるため、立体視映像を視ることが困難となる。本研究ではCGソフトMayaを用いて、斜視を持つ人が立体視映像を正常に視ることが可能かどうかを検討し、斜視用3DCGアニメーションの制作を試みる。
フェイクチルトシフトを用いた映像制作~奈良の魅力を伝える観光案内映像~
奈良県には、日本史を学ぶ上で必ず登場する建造物や言い伝えが多く存在する。本作品はそのような奈良県ならではの歴史的な魅力をカジュアルに伝え、新たな観光客層を獲得することを目的とした映像作品である。 映像表現の手法としては、一般に厳かに撮影されがちな奈良の街並みを、ジオラマ模型のように編集加工する(フェイクチルトシフト)ものを中心に扱う。
共感覚からみる音声からイメージされる色彩~インタラクティブアート作品の制作~
五感とは別の感覚を得ることができる能力を「共感覚」と呼ぶ。本研究では音声に色や形を感じる人のイメージを調査し、それらのデータから平均値を算出し、音声に含まれる音色、大きさ、高低を数値化と関連付け、視覚的な表現を行う。共感覚を持たない人に、共感覚の事例を体験してもらうことが目的である。
障がい者用新ピクトグラムの作成〜災害時の活用に向けて〜
日本は地震や台風、豪雨など自然災害の多い国である。災害時に避難せざるを得ない事象が多々あるが、それは障がい者も同様である。本研究では障がい者に視点を置き、避難行動や避難所生活における生活向上を目的としたピクトグラムを提案する。従来の障がい者用ピクトグラムの分析を行い、障がい者の災害時の生活の実状や、政府・自治体の対策とを掛け合わせ、ピクトグラムとして何を訴えるべきかを考察し、制作する。
植物をインターフェースとするインタラクティブアート
本研究では、植物及び生育環境から各数値を計測し、そのデータから変化するインタラクティブアートの表現を追求する。Arduinoを用いることで、植物を媒体とする数値を計測、その値をプログラムに応用し制作を行う。 植物(自然)に由来するデータから表現することにより、エネルギーや地球環境について意識する作品とする。
映像インスタレーション作品『ワンルームファンタジー』
本作品は映像と空間演出を用いた小規模のインスタレーションである。「小さな憧れ」と「社会的な大人」の間のダブルバインドによる息苦しさと戦う若者を表現する。この作品で用いられる小さな空間では、誰にも邪魔されない若者にとっての幸せな空間(外の世界から遮断された自分自身の空間)と、実世界から隔絶された孤独の空間(ときに、他者からの脅威も存在する)の双方が混在する現実非現実を表現している。
神戸六甲アイランドの魅力~映像で表す六アイの昔と今~
神戸六甲アイランド(六アイ)が2000年以降からゴーストタウン化しており遊びに来る人が少なくなった。この街をPRし、来訪者を増やすため、ターゲットを10代から30代の若者(若者のデートスポットやインスタ映え等を目当てに来る人)にする。そして来訪者が少なくなった原因を調査した上で、六アイにしかない魅力的なものをメインにPRしつつ、現在の六アイの衰退の状況を数値的表現や写真、グラフィックデザインを含む映像で表し、未来設計も含めて現在の状況も多くの人に知ってもらい、知名度を上げることを目的とする作品を制作した。
肥後ゼミ公式ウェブサイト制作
現在、肥後ゼミの研究成果を学外に公開する機会が文化祭と学科のウェブサイトのみと限られている。そこで、肥後ゼミの公式ウェブサイトを制作し、活動内容や研究成果を日常的に発信していくことを目的とする。特徴としては、異なるデバイスでも開けるレスポンシブデザインを使用。また、肥後ゼミは個々で視覚的表現の研究を行っているため、個々の研究が伝わりやすく、見つけやすいユーザビリティを意識したデザインを目指す。
幼児向け英語教育映像〜『ABC in daily life』〜
本作品は、幼児を対象とした英語教育映像である。日常生活をテーマとし、各エピソードで登場するいくつかの英単語をエピソードごとにまとめて学習することを目的としている。ストップモーション表現を用いて、実写映像と手描きアニメーションを融合した映像にすることで、空想的な世界を表現する。再生環境は主に、スマートフォンやタブレットとする。
グラフィックデザイン作品『跡形』~明治・大正・昭和・平成の出来事と文化~
今日の日本は、明治以降の近代化を積み重ねた結果、西洋化を形成させた。服装の変化や外国語の普及などが挙げられる。だが、その中でも日本固有の元号は現在の日本人の心に根強く生き続けている。本作品は、明治・大正・昭和・平成の各元号の時代を象徴する出来事と文化をテーマとし、それらをタイポグラフィで表現することを目的としたグラフィックデザイン作品である。
犯罪被害者の声を届ける映像制作における演出
現在犯罪加害者の権利は憲法で保障され、社会復帰のために莫大な予算がかけられているが、加害者が被害者の本心を知ることは困難な状況にあり、自身の贖罪の機会がないまま復帰している。この現状を踏まえ、犯罪被害者の声を届ける映像制作のプロジェクトが発足した。筆者はその映像制作における演出担当として参加した。本研究は、これまで放映されてきた啓発映像などを分析し、正しく効果的に被害者の気持ちを伝える演出方法を模索するものである。